こんにちは、浜松在住ライターしまけんです。
最近、飲食店のメニュー表を作り変えたいという相談を受けました。ランチやディナーとか、一品とかそういうのです。
でも、そもそもメニューを作り変えることに懐疑的でした。タイトルのような気持ちです。
メニューにお金をかける意義が見えなかったらからです。
むしろ、ポスティングや広告などにお金を費やすべきではないかと思っていました。
でも、作ってみてメニューでお店が変貌することに気がつきました。ただ、作ればいいというわけではなく、意図を持って作ることが大切です。
なぜ飲食店にメニューが必要なのか
飲食店になぜ、メニューが必要なんでしょうか?
なくても、いいわけですよ。普通に店員さんに聞けばいいんです。
「どんな料理がありますか?」って。
でも、どのお店もそうはなっていなくて、メニューがおいてありますよね。
なぜなんでしょうか?
答えを出すために、メニューのメリット・デメリットを考えてみました。
メリット
・店員さんが説明をする必要がなく、時間短縮できる(効率性)
・メニューの説明に店員さんによるばらつきがなくなる(再現性)
・お客さんがビジュアルで想像しやすい(効率性?)
デメリット
・コミュニケーションが減る
・料理がありすぎて選べない
・お店側が食べて欲しいものを誘導しにくい
・料理のこだわりなどが見えない
他にもあると思いますが、店員さんが説明しなくていいというのがポイントかなと思います。特に、ランチタイムはお客さんが一同にくるため、一人ひとり丁寧に接客する時間はないでしょう。だから、メニューに求められるのは、効率性かなと思います。違ってたらごめんなさい。
メニューには、効率性があれば十分では?
効率性重視ということであれば、メニューに最低限の情報があればいいのではないでしょうか?
「名称」「値段」「写真」「簡単な紹介文」
これらが、あればあれば十分でしょう。
話を戻しますが、依頼されたメニューには一部写真がないところはありましたが、他の情報はすべてありました。
それなら、今のメニューで十分なはず・・・・。役割はこなしているではないか。
「わざわざお金かけて、変える必要なんてないんじゃないか?」という疑問に戻ります。
(念のため言っておきますが、お仕事もらえることは本当にうれしいです。)
デメリットを補うメニュー作りが大事
でも、良く考えたらデメリットもすごく重要なことに気がつきました。
「お店側が食べて欲しいものを誘導しにくい」
「こだわりが見えない」
つまり、効率を求めた結果、コミュニケーションが失われたのです。
例えば、今回の飲食店さんは、すべての料理が美味しいお店で僕もファンの一人です。
どの料理もおいしいんですけど、一つの料理にハマると他の料理を食べないお客さんが多いということに気がつきました。自分もその一人です。
それってお店からしたらもう、事件ですよ。
そして、お客さんからしても機会損失もいいところですよ。
お店は食べてもらいたいものを食べてもらえず、お客さんは他の美味しいものを食べず、なんてことだ。
だからこそ、メニューは効率性(回転率)を高めるだけではなく、食べて欲しいものを食べてもらうデザインや構成が重要なのだと気がつきました。 できるだけ、メニューでコミュニケーションが取れるようにです。
お店側目線で言えば、それに加えて客単価を上げるということにもつながります。
それに気がついてから、もう一度メニューを見ると、今のメニューにはそういった意図がありませんでした。
お客さんとコミュニケーションが取れるメニューを作ろう
それから、メニューのデメリットをおぎなうため、料理一品一品のこだわり、そして様々な料理を食べたくなる構成、デザインへ変えさせていただきました。
この効果がどうでるかは今検証中です。でも、客単価もあがり、これまでとオーダーが入る料理が変わると思います。そういう意図を持ってメニューを作り変えましたので。結果が楽しみです。
まとめ
脱線しすぎたので、話をまとめると
・メニューは効率性重視のために必要。効率を求めないなら、必要ない。
・メニューを置くとコミュニケーションが失われる。それを補うための構成、デザインが必要。
今日はこの辺で。